香川県坂出市のマダイ・ヒラメ 2018/11/11

左向きプロジェクト発動

伝統ある投げ釣り大会にルアーで参戦して会場をザワつかせてやりました。

 

3年前から温め続けていた企画「左向きプロジェクト」ついに発動です。

 

香川県民善意の投げ釣り大会

香川県では毎年秋に開かれている釣り大会がある。

 

香川県民善意の投げ釣り大会

 

主催は全日本サーフキャスティング連盟

 

今年で第56回という伝統ある大会で、元々はカレイの投げ釣り大会だったと記憶している。

 

自分も昔投げ釣りをやっていた頃には参加していた思い出がある。

 

2004年にはカレイで4位入賞もしていた。

 

と、ここまではルアーマンにとってはどうでもいい話だと思うが・・・

 

釣友のあかひれさんがこの大会の関係者という事もあり、今年のこの大会のポスターを見てみると

 

ポスター

 

投げ釣り大会でありながらルールではルアーもOKになっている。

 

さらに対象魚も「他魚の部」が設けられていた。

 

これなら最近ハマっているショアラバで参戦すれば面白いことができるかも?

 

他魚の部があるとはいえ、カレイ投げ釣りがメインの大会ではある。

 

ならばヒラメを釣ってきて、堂々とカレイの検寸台に乗せたところで

 

「あーっ、左右間違えた〜」

 

とやれば、全日本サーフキャスティング連盟の重鎮や、会場に集まった参加者どんな反応をするのだろうか・・・

 

こうして「左向きプロジェクト」が始まったのだった。

 

1か月前から入念な準備

とはいえこれまでショアラバは春夏を中心にやっていたので、秋は実績が乏しく作戦が立てられない。

 

やっている人もいなのでもちろん情報もない。

 

そこでまずは1ヶ月毎から週末に地道なプラクティスを開始した。

 

1か月前プラクティス

1ヶ月前プラでは春にヒラメが好調に釣れていたポイントを攻めてみるが、小さなマゴチとエソ1匹ずつ釣れただけだった。

 

マゴチもエソも他魚の部の対象魚ではあるが、この程度では会場をザワつかせる事など到底できない。

 

1週間前プラクティス

1週間前プラでは坂出市の地磯でショアラバを投げていたところ、突然青物が来てしまい、寄せる事ができないまま根ズレでラインブレイクしただけで終わってしまった。

 

それならタックル強度を上げてブリ狙いとも考えたが、青物は他魚の部でも対象魚にはなってなかったので断念。

 

結局まともな成果がないまま大会の前日になってしまった。

 

前日プラクティス

大会前日の11月10日(土曜日)

 

まずは早朝に高松市の河口干潟にウェーディングしてシーバスを狙ってみる。

 

他魚の部はスズキも対象魚なので、70cmぐらいのシーバスでも釣れれば優勝も見えてくるという作戦だ。

 

しかし早朝の干潟にはイナッコらしきベイトが居るもののボイルもなくアタリもなく、釣れそうな雰囲気は全く感じられなかった。

 

やはり当初のプロジェクト目標のとおり、「左向きのカレイ」を狙うしかない!

 

そこで高松市の干潟を見切って移動。

 

次に選んだのは坂出市の地磯だった。

 

このポイントは過去には何の実績もない場所なのだが、プラの段階で水深や地形や潮の当たり方でなんとなく雰囲気を感じられていた場所だった。

 

ここでショアラバをやってみたところ

 

前プラのヒラメ
ナント狙い通りに「左向きのカレイ」が釣れてしまった

 

前プラのヒラメ
サイズは49cm

 

左向きのカレイだと言い張るには若干大きすぎる気もするが、これなら会場をザワつかせる事ができそうだ。

 

しかし・・・

 

これは本番で釣るべき魚を前プラで釣ってしまったってヤツか?

 

明日も同じようにヒラメを釣るなんて事ができるのか?

 

とはいえプラではこれ以外にまともな成果はなかったので、本番もここで勝負する事を決意した。

 

そして迎えた「香川県民善意の投げ釣り大会」本番当日

まずは早朝6時に大会会場へ行き、当日受付をしてもらい審査カードを受け取る。

 

受付会場

 

5:30受付開始だったので多くの参加者は既に出発した後だった

 

今日はあかひれさんも同行してくれるとの事だったので一緒にポイントに向かう。

 

今回の勝負の地に選んだ沙弥島海水浴場に到着したのは朝7時頃だった。

 

風も穏やかで空は晴れ、絶好の釣り日和になりそうだ。

 

まだ随分と潮位が低くプラでは攻められなかった離岸堤に歩いて渡る事ができたので、まずは離岸堤を2人でショアラバで攻めてみる。

 

いかしまだ潮がほとんど動いていなかったせいか、ここでは2人ともノーバイト。

 

続いて地磯に歩いて移動しタイラバを投げ続ける。

 

すると潮が少し動き始めたかな?と思った午前8時。

 

遠投して底付近を巻いていたタイラバが突然何者かに引ったくられた。

 

ガツンという衝撃が手元に伝わり、一気にロッドが絞り込まれる。

 

来た!デカイ!

 

ヒラメなら座布団クラスか?

 

しかしヒラメにしては首振りが激しい。

 

引きが強くて簡単にはリールを巻かせてもらえない。

 

磯場なので沈み根に注意しながら慎重に寄せて浮かせて

 

姿を現したのは案の定マダイだった。

 

マダイ
50cmクラスの良型マダイ

 

これじゃ「赤いけどカレイです」というネタにするには厳しいか・・・

 

とはいえこれなら他魚の部でいいところを狙えるだろうという事でストリンガーにキープ。

 

引き続きヒラメを狙ってタイラバの遠投を繰り返す。

 

するとまたしてもガツンと一気に持っていく強烈なアタリが来た。

 

さっきのマダイよりも引きが強い。

 

ロッドがノサレそうになるのをレバーブレーキを2度3度と解放して糸を出し、体勢を立て直す。

 

なんだこれは、また青物か?

 

しかしファーストランは短く、沖で激しく首を振って暴れている。

 

青物ではなさそうだが、ヒラメでもなさそうだ。

 

またマダイか?

 

根ズレがこわいので慎重にやりとりしていたが、途中で根掛かりのよう全く動かなくなってしまった。

 

ヤバイ!もしかしてデカイ根魚(アコウ)だったのか?

 

ラインを張ったまましばらく待っていると動き始めたので再びファイト開始。

 

かくして姿を現したのは、またしても良型のマダイだった。

 

あかひれさんにタモですくってもらって無事取込み成功。

 

マダイ
先ほどより少しサイズアップのマダイ

 

流れに乗られたせいか、サイズの割にはびっくりするぐらい引きが強かった。

 

良型マダイが2枚と普段なら満足な釣果なのだが、今日はこれでは不十分だ。

 

「左向きプロジェクト」のためには大きすぎないヒラメが必要なのだ。

 

それにあかひれさんはまだ釣果を得られていない。

 

まだまだ検量まで時間はタップリあるのでキャスト再開。

 

引き続きヒラメを狙ってタイラバの遠投を繰り返す。

 

すると自分に本日3回目のヒット!

 

今度のは先ほどのマダイほどのパワーはなく、わりと素直に寄ってくる。

 

マダイだとすればサイズダウンか?

 

いやマダイにしては引きがおかしい。

 

エソか? 何だ 何だ?

 

この引きはもしかするともしかするかも。

 

期待を込めてリールを巻き続けていると、沖から茶色い魚体が水面下を滑るように寄ってくるのが見えた。

 

やった、ヒラメ・・・じゃなくて左向きのカレイだ(笑)

 

磯際の攻防も丁寧にクリアして無事ランディング成功。

 

左向きのカレイ
貴重な左向きカレイを磯の潮だまりに入れてキープする。

 

サイズは40cmチョイといったところか

 

パッと見でヒラメと分かるほど大きくはなく、カレイなら優勝サイズという、今回のプロジェクト目的にはまさしくジャストサイズだ。

 

これでネタの仕込みは完璧♪

 

まさかこれほど注文どおりの魚が釣れるとは。

 

神ってるぜ、俺 (・∀・)

 

まだあかひれさんがノーフィッシュだったので、投げ続けたがその後は2人ともノーバイト

 

検量は午後1時からでまた時間はあったが、大会主催関係者であるあかひれさんは、会場設営のため早めに行かないといけない。

 

それでもまだ時間はあったが、午前10時過ぎで本日の釣りを終了とした。

 

あかひれさんにブツ持ち写真を撮ってもらってから魚をシメてクーラーに入れる。

 

左向きのカレイ
左向きカレイ

 

マダイ2匹
こちらは赤カレイ(笑)

 

それから2人でうどんを食ってから、あかひれさんは一足先に会場に向かう。

 

自分はその間にファミレスで休憩しつつ審査カードを記入。

 

満を持して検寸会場へ

午後1時すぎ、左向きカレイが入ったクーラーBOXを携えて、いよいよ検寸会場に乗り込んだ。

 

会場には既に多くの参加者が帰着していた。

 

会場

 

検寸も進んでいるようで、本部テントの周りには人が集まっている

 

賞品

 

賞品も豪華そうだ

 

検寸は「カレイの部」 「キス・ベラの部」 「他魚の部」それぞれに受付が設けられていたが、自分は迷わず「カレイの部」の受付に審査カードを提出した(笑)

 

島田  「今カレイの最大は何センチですか?」 

 

検寸係 「36.5センチやなぁ」

 

よし、シナリオは完璧だ。

 

ここでおもむろにクーラーBOXから40センチオーバーの「左向きカレイ」を取り出す。

 

頭は手で隠して白い腹側を会場の皆さんに見えるように掲げて見せた。

 

一瞬会場がザワついたが、全日本サーフの検寸係のオッチャンの対応は冷静だった。

 

 「それヒラメ」

 

その一言であっさりと審査カードを返されてしまった。

 

な、なんという事でしょう・・・

 

構想3年、準備に1ヶ月をかけたこの壮大なプロジェクトが、最後の最後でスベッてしまうとは。

 

集まった会場参加者は口々に「えー、それヒラメ?」「カレイとちがうん?」などと言っているが、そんな言葉ももはや俺の耳には入らない。

 

ここまでやってスベッたこの場をどう取り繕うかで精一杯だった(汗)

 

恐るべし、全日本サーフキャスティング連盟。

 

全日本サーフキャスティング連盟は真面目な釣り団体だったのだ(あたりまえ)

 

仕方ないので他魚の部へ

気を取り直して、今度は素直に「他魚の部」の受付に審査カードと釣果を提出する。

 

他魚の部でもマダイとヒラメはそれなりにインパクトはあったようで、人が集まってきて「大会会場をザワつかせる」という目的はそれなりに果たせたのではないかと思う。

 

釣り雑誌の取材も受けて写真も撮られたので、月間釣り画報の12月号には載る事になりそうだ。

 

そうこうしているうちに集計された成績表が本部テントに貼りだされた。

 

その結果は

 

「他魚の部」優勝

 

表彰式では、優勝賞品のクーラーとお米をゲット

 

そして上位3名で記念撮影となったが、2位と3位が子どもだったので

 

表彰

 

子どもの大会に無理やり出場した大人げないオッサンみたいな写真になってしまった(笑)

 

こうして「左向きカレイプロジェクト」はスベリ気味ながらも無事に完結したのだった。

 

来年もまたネタを考えてチャレンジしたいと思う。

 

次こそ全日本サーフの歴史にクサビを打ち込んでやるぜ!(燃)

 

オマケ動画↓

 

タックルデータ

ロッド ショアガンエボルブ SFSGS-106M+FL フラットフィッシュエディション

シーバスロッド並みの軽快な操作性とショアジギロッド並みの遠投性能、それにアタリを弾かない繊細なティップのロッドを探して、このサーフヒラメ用ロッドに行きつきました。
ショアラバ用としておすすめのロッドです。

リール シマノ 11エクスセンス LB SS C3000 HGM

指1本の操作で糸を出せるレバーブレーキリールです。
ハンドルはフォール時にブレがないようにダブルハンドルに交換しています。

メインライン デュエル ハードコアX8 200M 1.0号

糸鳴りの少ない8本撚りで10m毎に色分けされたPEラインで200mのものを選んでいます。
釣行毎に先の傷んだ部分を切り捨てて残り150mになったら交換。

リーダー トルネードVハード 5号 50m

ハリス用フロロカーボン糸の5号でメーカーには特にこだわりはありません。
投げるとき時にノット部分をガイドの外に出せるようリーダーの長さは1.5m程度にしています。

ランディングシャフト モビリックランディングシャフト 480cm

移動が多いので小継タイプ(仕舞寸法約60cm)の玉の柄を使っています。
昌栄 TOOL フレックスアーム Ver.IIを使って、玉枠は直径60cmを取り付けています。

 

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