ショアラバ向きのロッドとは
2024年9月現在、「ショアラバ専用」というロッドは未だどのメーカーからも発売されていません。
過去には「ショアラバ&ショアスロー」と銘打ったロッドがありましたが、ショアラバ専用という訳ではなかったようです。
ショアラバは、ショアジギロッドやシーバスロッドでも十分楽しむことはできます。
しかし、50gを越えるタイラバを躊躇なくフルキャストするには、シーバスロッドでは不足を感じます。
かといってショアジギロッドでは、マダイのバイトを弾いてしまう確率が高いです。
僕が実際に瀬戸内や太平洋でマダイやヒラメを釣ってみて、最もショアラバに向いているなと感じたのはサーフ用ロッドでした。
ショアラバ.com管理人愛用ロッド
サーフ用ロッドはいろいろなメーカーから出ていて、私が現在ショアラバで愛用しているロッドもサーフ用です。
【ショアラバにサーフ用ロッドがおすすな理由】
- 100m先が安定して狙える遠投性能。
- 60gのタイラバをフルキャストできるバットパワー
- マダイのついばみバイトを弾かないしなやかな竿先
- 遠投できるのに長時間使っても疲れにくい軽さと長さ。
以前愛用していたショアガンエボルブSFSGS-106M+FLは、すでに旧機種となってしまいました。
2021発売の後継最新モデルは↓になります。
2021NEWショアガン エボルブ フラットフィッシュロッド SFTGS-106M ・FL 2ピース スピニング 価格:26,317円 (2021/2/9 22:17時点) |
カタログスペックはほぼ変更なしで、コンセプトも引き継いでいるようです。
最新モデルはコルクグリップになったようでかっこいいですね。
ショアラバ用ロッドに求められる性能やスペック
遠投性能
飛距離はロッドによって大きく変わってきます。
広い範囲を探れるという意味で、飛距離はあればあるほど有利になりますので、遠投性能はとても重要です。
長さ
一般的に長いほど遠くまで飛ばせますが、あまり長いと重くなりキャストを繰り返すのがキツくなります。
自分が快適に振り切れる長さのロッドかどうかは重要です。
長さの目安としては9フィート〜11フィート程度のものを選ぶとよいと思います。
(1フィートは約30cmです)
適合ルアーウェイト
どのくらいの重さのルアーを投げられるのかという目安で、ロッドに書いてあったりします。
もちろん重いルアーを投げられるロッドほど硬い竿という事になります。
ショアラバでは30g〜45g程度の重さを使う事が多いので、この辺の重さが投げられるロッドを選ぶとよいです。
しかしこれはあくまでも目安というかメーカー推奨値です。
おすすめはしませんが私はルアーウェイト35g表示のシーバスロッドで45gのタイラバをビュンビュン投げてました。
現在愛用のロッドがMAX45gというスペックですが、60gのタイラバをフルキャストで100m以上投げています。
アタリを弾かないティップ
投げるだけなら硬いほうが重いルアーを投げられて飛距離も出ます。
しかしロッド(特に竿先)が硬すぎると、いざ魚が食ってきた時に「アタリを弾く」という現象が起きてしまいます。
特にマダイの場合は、じゃれつくというかついばむという感じの食い方をする事が多く、そんなアタリを絡め取ってフッキングに持ち込めるよう、しなやかに曲がるティップ(竿先)が欲しいところです。
ティップが柔らかいとティップの戻りで着底が分かりやすいというメリットもあります。
何用のロッドから選べばよいのか
マゴチやヒラメだけを狙うのならば、ロッドは正直何でもいいと思います。
エギングロッドやショアジギロッドで楽しんでいる人もいます。
チョイ投げの範囲でも釣れるので遠投できなくても釣れるし、アタリは一発で食い込む事が多いので先が硬いロッドでもアタリを弾く心配は少ないからです。
しかしマダイ狙いでは、ロッドにシビアな性能が要求されるようになります。
ショアラバで狙うマダイ専用のロッドがない以上、市販ロッドから理想のロッドを探すしかありません。
サーフ用ロッド
ショアラバでマダイを狙い始めると「シーバスロッド以上ショアジギロッド未満の硬さで、ティップの柔らかいロッド」が欲しくなりました。
水深が深いところや急潮流のポイントも攻めるため、重めのタイラバを多用する事になります。
また飛距離もより重要になるので遠投性能も求められます。
これだけをを考えればショアジギング用ロッドから選びたくなりますが、それではマダイのアタリを弾いてしまう心配があります。
そこでおすすめしたいのはサーフ用ヒラメロッドです。
メタルジグの遠投からソフトルアーの操作までを想定した機種なら、この相反する機能を満たす機種が見つけやすいのではないでしょうか。
私が最初に使ってお気に入りだったのが、ショアガンエボルブです。
スペック
モデル名 | 長さ | 継数 | 自重 | ルアーウエイト | 適合ライン | 定価 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ショアガンエボルブ |
10'6” | 2 | 236g | 10〜45g | PE0.8-2.0号 | 27,500円 |
ショアラバでの使用を想定したロッド
現在、私が愛用しているロッドは↓になります。
ダイワ オーバーゼア 109ML/M
【大型商品(220サイズ)】【ダイワ】2020 オーバーゼア 109ML/M【4550133038327】 価格:17,319円 (2021/2/10 00:14時点) |
ダイワから2020年に発売になったオーバーゼアシリーズに、ショアラバに最適なスペックとコンセプトのロッドがありました。
メーカーWebサイトを見ても、オーバーゼア109ML/Mはショアラバでの使用を視野に入れたロッドになっているようです。
モデル名の109はロッドの長さで、10フィート9インチですね。
遠投が必要なショアラバでは最適な長さです。
モデル名のML/Mというのは、ティップがMLでバット部がMという事です。
遠投パワーとアタリを弾かないティップというショアラバロッドの要件にピッタリのスペックだと言えます。
驚いたのはロッドの自重で、10フィートオーバーのロッドで180gという軽さは魅力です。
ラインナップも廉価版からAGSガイド搭載のハイエンドまで予算に合わせて選べます。
2024年には、さらに軽量化したモデル(グランデ)も追加されているようです。
オーバーゼアのスペック
モデル名 | 長さ | 継数 | 自重 |
ルアー |
適合ライン |
カーボン |
定価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オーバーゼア 109M/MH | 10'9” | 2 | 180g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 90% | 23,500円 |
オーバーゼア AIR 109M/MH | 10'9” | 2 | 178g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 95% | 33,000円 |
オーバーゼア AGS 109M/MH | 10'9” | 4 | 179g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 99% | 66,000円 |
ダイワとアンリパ以外にも、ショアラバに使えそうなスペックのロッドはあります。
しかし、スペックだけでは分からないのがロッド選びの難しさだと思います。
上記2機種(ショアガンエボルブとオーバーゼア)は、自分が実際に数年間愛用してみて、ショアラバに最適と思えたロッドです。
シーバスロッド
シーバスロッドはどうでしょうか。
自分もショアラバを始めた時は、シーバスロッドでした。
ターゲットがマゴチやヒラメ等のフラットフィッシュなら、シーバス用ロッドもよいと思います。
スペックによっては、マダイでも十分使えそうなモデルも多いです。
シーバス用ロッドは各メーカーから様々な機種が出ていて選択肢が多く、フィーリングの合うロッドが見つけやすいでしょう。
いや、かえって選択肢が多すぎて迷うぐらいかもしれません。
例えば小河川や水路などで小型ミノーの操作性を重視したモデルと、磯のヒラスズキをターゲットにしたロッドでは全くの別物になります。
私はメーカー(アピア)の主催する試投会が地元で開催された時に、いろんなモデルを投げ比べて最もフィーリングの合ったロッドを購入しました。
そのときはショアラバ用ではなく、あくまでもシーバス用で大型ミノーを遠投する事を想定して選んだのですが、40gまでのショアラバなら普通に使うことができました。
ただしスペック上のルアーウェイトは35gだったので、50g以上を投げるには少々不安がありました。
ショアジギング用ロッド
遠投深場の急流狙いとなると60gぐらいのタイラバを使いたくなることがあります。
このクラスの重さを躊躇なくフルキャストしたいとなると、ショアジギング用ロッドになります。
硬いロッドがどの程度アタリを弾いてしまうのかは分かりません。
しかし、サーフロッドに比べると操作感の鈍重さはやはり気になりました。
遠投性能重視なら使ってみるのもアリなのかなとは思います。