ショアラバ向きのロッドとは
2021年2月現在、「ショアラバ専用」というロッドは未だどのメーカーからも発売されていません。
メジャークラフトには「ショアラバ&ショアスロー」と銘打ったロッドがありますが、ショアラバ専用という訳ではないようです。
ショアラバは、ショアジギロッドやシーバスロッドでも十分楽しむことはできます。
しかし、50gを越えるタイラバを躊躇なくフルキャストするには、シーバスロッドでは不足を感じます。
かといってショアジギロッドでは、マダイのバイトを弾いてしまう確率が高いです。
僕が実際に瀬戸内や太平洋でマダイやヒラメを釣ってみて、最もショアラバに向いているなと感じたのはサーフヒラメ用ロッドでした。
ショアラバ.com管理人愛用ロッド
サーフヒラメ用ロッドはいろいろなメーカーから出ていて、私が現在ショアラバで愛用している「ショアガンエボルブSFSGS-106M+FL」もサーフヒラメ用ロッドです。
ショアラバ用にロッドの購入を検討している人には、超おすすめの1本です。
【おすすめ理由】
- 100m先が安定して狙える遠投性能。
- 60gのタイラバをフルキャストできるバットパワー。(カタログスペックはMAX45gです)
- マダイのついばみバイトを弾かないしなやかな竿先。(竿先だけ見たらまるでエギングロッドです)
- 遠投できるのに長時間使っても疲れにくい軽さと長さ。
※現在愛用しているショアガンエボルブSFSGS-106M+FLは、すでに旧機種となってしまいました。
2021発売の後継最新モデルは↓になります。
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2021NEWショアガン エボルブ フラットフィッシュロッド SFTGS-106M ・FL 2ピース スピニング 価格:26,317円 (2021/2/9 22:17時点) |
カタログスペックはほぼ変更なしで、コンセプトも引き継いでいるようです。
最新モデルはコルクグリップになったようでかっこいいですね。
ショアラバ用ロッドに求められる性能やスペック
遠投性能
飛距離はロッドによって大きく変わってきます。
広い範囲を探れるという意味で、飛距離はあればあるほど有利になりますので、遠投性能はとても重要です。
長さ
一般的に長いほど遠くまで飛ばせますが、あまり長いと重くなりキャストを繰り返すのがキツくなります。
自分が快適に振り切れる長さのロッドかどうかは重要です。
長さの目安としては9フィート〜11フィート程度のものを選ぶとよいと思います。
(1フィートは約30cmです)
適合ルアーウェイト
どのくらいの重さのルアーを投げられるのかという目安で、ロッドに書いてあったりします。
もちろん重いルアーを投げられるロッドほど硬い竿という事になります。
ショアラバでは30g〜45g程度の重さを使う事が多いので、この辺の重さが投げられるロッドを選ぶとよいです。
しかしこれはあくまでも目安というかメーカー推奨値です。
おすすめはしませんが私はルアーウェイト35g表示のシーバスロッドで45gのタイラバをビュンビュン投げてました。
現在愛用のロッドがMAX45gというスペックですが、60gのタイラバをフルキャストで100m以上投げています。
アタリを弾かないティップ
投げるだけなら硬いほうが重いルアーを投げられて飛距離も出ます。
しかしロッド(特に竿先)が硬すぎると、いざ魚が食ってきた時に「アタリを弾く」という現象が起きてしまいます。
特にマダイの場合は、じゃれつくというかついばむという感じの食い方をする事が多く、そんなアタリを絡め取ってフッキングに持ち込めるよう、しなやかに曲がるティップ(竿先)が欲しいところです。
ティップが柔らかいとティップの戻りで着底が分かりやすいというメリットもあります。
何用のロッドから選べばよいのか
マゴチやヒラメだけを狙うのならば、ロッドは正直何でもいいと思います。
チョイ投げの範囲でも釣れるので遠投できなくても釣れるし、アタリは一発で食い込む事が多いので先が硬いロッドでもアタリを弾く心配は少ないからです。
しかしマダイ狙いでは、ロッドにシビアな性能が要求されるようになります。
ショアラバで狙うマダイ専用のロッドがない以上、市販ロッドから理想のロッドを探すしかありません。
サーフ用ヒラメロッド
ショアラバでマダイを狙い始めると「シーバスロッド以上ショアジギロッド未満の硬さで、ティップの柔らかいロッド」が欲しくなりました。
水深が深いところや急潮流のポイントも攻めるため、重めのタイラバを多用する事になります。
また飛距離もより重要になるので遠投性能も求められます。
これだけを考えればショアジギング用ロッドから選びたくなりますが、それではマダイのアタリを弾いてしまう心配があります。
そこでおすすめしたいのはサーフ用ヒラメロッドです。
メタルジグの遠投からソフトルアーの操作までを想定した機種なら、この相反する機能を満たす機種が見つけやすいのではないでしょうか。
私の愛用のおすすめロッドは冒頭にも書いたとおり、ショアガンエボルブです。
スペック
モデル名 | 長さ | 継数 | 自重 | ルアーウエイト | 適合ライン | 定価 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ショアガンエボルブ |
10'6” | 2 | 236g | 10〜45g | PE0.8-2.0号 | 27,500円 |
ショアラバでの使用を想定したロッド
現在「ショアラバ専用」という機種は見当たりませんが、ショアラバでの使用を想定した機種が3機種ありました。
自分自身はまだ使ったことがないのですが、コンセプトやスペックを見る限り選択肢としてアリでしょう。
ダイワ オーバーゼア 109ML/M
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ダイワから2020年に発売になったオーバーゼアシリーズに、ショアラバに最適なスペックとコンセプトのロッドがありました。
ダイワもサムライショアラバフリーを発売するなど、ショアラバにも目を向けはじめたようです。
メーカーWebサイトを見ても、オーバーゼア109ML/Mはショアラバでの使用を視野に入れたロッドになっているようです。
モデル名の109はロッドの長さで、10フィート9インチですね。
遠投が必要なショアラバでは最適な長さです。
モデル名のML/Mというのは、ティップがMLでバット部がMという事です。
遠投パワーとアタリを弾かないティップというショアラバロッドの要件にピッタリのスペックだと言えます。
驚いたのはロッドの自重で、10フィートオーバーのロッドで180gという軽さは魅力です。
ラインナップも廉価版からAGSガイド搭載のハイエンドまで予算に合わせて選べます。
スペック
モデル名 | 長さ | 継数 | 自重 |
ルアー |
適合ライン |
カーボン |
定価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オーバーゼア 109M/MH | 10'9” | 2 | 180g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 90% | 23,500円 |
オーバーゼア AIR 109M/MH | 10'9” | 2 | 178g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 95% | 33,000円 |
オーバーゼア AGS 109M/MH | 10'9” | 4 | 179g | 7〜50g | PE0.8〜2号 | 99% | 66,000円 |
アブガルシア ソルティーステージ PRM ショアレッド SPSRS-1072MHF Limited
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●アブガルシア ソルティーステージ PRM ショアレッド SPSRS-1042MHF-TZ 価格:31,363円 (2021/2/10 00:11時点) |
「ショアレッド」という名の通り、ショアからマダイを狙うための専用ロッドです。
メタルジグとショアラバでの使用を想定して開発しているようですね。
メーカーWebサイトによれば、マダイの特有のバイトをしっかりフッキングさせるため、ティップはソフトなファーストテーパー、ベリーからバット部は、大型の青物にも耐える強靭なパワーになっているようです。
マダイ狙いでショアラバロッドを探している人なら、ショアマダイ専用ロッドは選ぶ価値があると思います。
スペック
モデル名 | 長さ | 継数 | 自重 |
ルアー |
適合ライン |
カーボン |
定価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SPSRS-1042MHF-TZ | 10'4" | 2 | 207g | 15〜48g | PE0.8~2号 | 95% | 36,000円 |
メジャークラフト トリプルクロス ショアスロー&ショアラバ
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価格:18,400円 (2021/2/10 00:17時点) |
コスパに優れたロッドで人気のメジャークラフトから「ショアスロー&ショアラバ」と銘打ったモデルが出ています。
メジャークラフトは、ジグラバスルーも出していてショアラバにも力を入れているメーカーですね。
ショアラバ用はMとMHの2機種があり、メーカーWebサイトによれば
- 962Mはジグラバーなどショアラバの使用を前提に開発
- 962MHは潮流の速いポイントや深場でショアラバとショアスローの両方が楽しめる
となっています。
スペック
モデル名 | 長さ | 継数 | ルアーウェイト | 適合ライン | 定価 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
TCX-962M/SRJ | 9'6” | 2 | 20〜40g | PE0.8-2.5号 | 18,500円 | ||
TCX-962MH/SRJ | 9'6” | 2 | 30~60g | PE1-2.5号 | 19,000円 |
シーバスロッド
ターゲットがマゴチやヒラメ等のフラットフィッシュなら、シーバス用ロッドもよいと思います。
スペックによっては、マダイでも十分使えそうなモデルも多いです。
シーバス用ロッドは各メーカーから様々な機種が出ていて選択肢が多く、フィーリングの合うロッドが見つけやすいでしょう。
いや、かえって選択肢が多すぎて迷うぐらいかもしれません。
例えば小河川や水路などで小型ミノーの操作性を重視したモデルと、磯のヒラスズキをターゲットにしたロッドでは全くの別物になります。
私はメーカー(アピア)の主催する試投会が地元で開催された時に、いろんなモデルを投げ比べて最もフィーリングの合ったロッドを購入しました。
そのときはショアラバ用ではなく、あくまでもシーバス用で大型ミノーを遠投する事を想定して選んだのですが、40gまでのショアラバなら普通に使うことができました。
ただしスペック上のルアーウェイトは35gだったので、50g以上を投げるには少々不安がありました。
ショアジギング用ロッド
遠投深場の急流狙いとなると60gぐらいのタイラバを使いたくなることがあります。
このクラスの重さを躊躇なくフルキャストしたいとなると、ショアジギング用ロッドになります。
硬いロッドがどの程度アタリを弾いてしまうのか、まだ自分自身はショアジギロッドでショアラバは試したことはないので本当のところは分かりません。
強くて長いロッドは、操作感の鈍重さや持ち重り感も気になるところですが、遠投性能重視なら使ってみるのもアリなのかなとは思います。
私の愛用ロッド
冒頭にも書きましたが私自身が現在ショアラバ用として愛用しているロッドがこちらになります。
↓
このロッドはシーバスロッドを使っていて「ショアラバ用にもっと重いルアーが快適に投げられつつティップの柔らかい竿はないものかなぁ」と思っていた時に、たまたま高知のフィッシングショーで目にとまったロッドでした。
説明してもらって、現物を曲げさせてもらって「これだ!」という感触にビビッと来たロッドでした。
価格も2万円台との事だったので、すぐに楽天で最安値を探してポチッっとしてしまいました。
実際に使っていても操作感が軽くて、繊細なティップがタイラバの着底をはっきり教えてくれるのでとても使いやすいです。
マダイのアタリも、かなりの高確率でフッキングに持ち込めています。
ルアーウェイトは45gというスペックなので、投げる重さは12号の鯛玉オモリがちょうどいい感じですが、僕は60gでもビュンビュン投げています。
ただし、ロッドスペックを越える重さを投げる時はペンデュラムキャスト必須ですね。
飛距離は100m先も狙えます。
今では特にマダイ狙いのショアラバでは、なくてはならない相棒になっています。
釣友のさだぼう!さんも、ショアラバ用ロッド購入を検討した結果、同機種を購入していました。
そのさだぼう!さんが40cmクラスの中型マダイをこのロッドで掛けた時の動画です。
↓
撮影者は僕ですが、この日はマゴチやヒラメもよく釣れたのでご機嫌さんで楽しんでますね^^